第四話 見た目ではわからない。意外な真実

営業推進定例会議にて、5期連続・個人営業成績第1位として三軒家が表彰される。
営業所の1位は惜しくも世田谷営業所に譲ったものの、前回の13位から2位に躍り出た。

そんな急成長の営業成績を背景に、
屋代は社長直々に7億円の南青山の最上階マンションの販売を指示される。
自信なさげな屋代に対し、三軒家は
「南青山の7億円のマンション、私が売ります!課長、私に売れない家はありません」
といつものセリフを言うのだった。

屋代はカリスマ料理研究家・沢木峰乃(かとうかず子)の家に伺う。
その家は数十年前、かつて屋代が沢木に販売したもの。
それからの縁で投資用のマンションを購入してもらったりと、
営業マンと顧客としての信頼関係を築いてきた。
そこで、南青山の高級マンションを住み替え用として、沢木に提案に来たのだ。
沢木は私からもお願いがあるんだけど…と、
自らが主宰する婚活クッキングスクール(参加費用5万円)に、
屋代と独身女性をひとり連れてきて、無料でいいので参加してほしいと伝える。

社に戻り、まずは事務の室田を誘うも無碍なく断られる。
話を聞いていた白洲から行きましょうかと提案されるも拒否。
悔しがる白洲から偶然話を聞いた三軒家は、ツカツカと屋代の前に進むと
「課長、先ほど白洲美加をお誘いになった婚活のことですが、私が行きます!」と宣言し、
周囲を驚かせた。

婚活パーティなど興味がないと思っていた屋代は、三軒家に結婚したいのかと問いかける。
三軒家は「愛するパートナーと巡り合って、幸せな家庭を築きたいと思います。
課長、私はなぜだめなんでしょうか?」と逆に問いかけ、屋代は答えに窮した。

婚活パーティクッキングの会場では、三軒家の美貌に色めき立つ男性陣。
しかし、自己紹介では「趣味は、家を売ることです」と口にしたり、
誰と協力することもなく手際よく料理を作ってしまい浮いた状態に。
周りからは「キレイだけど無理」と言われてしまう。
しかし沢木は屋代に「誰にも媚びてない。料理もできて、ひとりでも毅然と存在できている。
彼女、いいわね。光り輝いてるわ」と褒める。

気落ちしている風の三軒家を屋代は飲みに行こうと誘い、一緒にバーに行く。
三軒家は驚くほどのハイペースぶりを発揮し、同じペースで飲んだ屋代は飲み潰れてしまう。

タクシーでの帰り道、屋代は君はすごい、でも僕はダメだ…と愚痴る。
そんな屋代に三軒家は「私が小さな不動産屋で働いていた7年前、
テーコー不動産の屋代という人に負けました。
物件を売ることで私が負けたのは、課長ただ一人だけです」と明かす。
タクシーを降りようとした三軒家を呼び止め、思わずキスしてしまう屋代。

一方、新宿営業所では屋代と三軒家がいないので、
布施から早く切り上げて一杯やりに行こうと提案。
足立と白洲、庭野が同行することに。
足立は、三軒家が結婚するイメージなんて持てない。
あのひと、病院にいる葬儀屋のような感じじゃないですか?
家を売るチャンスをいつも狙っていて、婚活パーティへも家を売りに行ったんですよと語る。
酔っぱらった白洲と足立は先に店を後にし、白洲が絡みつきながら歩いていた。
ベンチに座り、キス顔を向ける白洲を「タクシーを呼んで来る」と離れ置き去りに。

すると寝ている白洲にホームレス風の男性・富田(渡辺哲)が声を掛け意気投合。
家を買いたいという富田に、白洲は自分の名刺を渡した。

店に残った庭野は、ちちんぷいぷいのママ・珠城にすごい人なんですと三軒家のことを話す。
すると珠城から、三軒家を好きになってるのではと指摘され、
今から会いに行きたくなるとおまじないを掛けられた。
まんまとおまじないに掛かり、気が付くと三軒家の家の前にいる庭野。
そこで、屋代と三軒家のキスシーンを目撃してしまう。

翌日のエレベーターで一緒に乗りあう屋代、三軒家、庭野の3人。
三軒家の表情は変わらないが、屋代は三軒家を見ることができず、
庭野は屋代を思わずジッと見てしまう。

富田が家を買いたいと白洲のもとへやってきた。
ズカズカと事務所内に入ってきた富田を、風貌からお金がないのではと追い返してしまう。
すると三軒家は「今の人なんで知っているの?話は聞いているの?
お金もっていないと知っているの?
お金を持っているかどうかは外見だけではわからない」と激昂。
庭野を伴って白洲にその公園へと案内させた。

三軒家は富田に自己紹介し「家をお求めですよね。そのお話をしにやって参りました」と
昼間から酒盛りを始める。
富田からの死ぬ前に何を食べたいかとの質問に、白いご飯ですと答え、富田も同意。
さらに、自分はホームレスだったと告白。
すっかり三軒家を気に入った富田は三軒家から家を買うから用意しろと伝える。

沢木に自宅に呼び出された屋代。
南青山のマンション購入の件かと思いきや、実は破産寸前で3億の負債がまた残っており、
自宅を販売したいと伝えられる。
3億では無理だか、その半額の1億5000万円でなんとかがんばりしょうと提案。
事務所にて販売用の資料を作成していると、その資料が三軒家の目に留まる。
「課長、この家、私に売らせてください」と宣言。
沢木の家を富田に売ろうと、富田を呼び出すのだった。

実は、富田は金太郎電気の創業者であり会長。
総資産ランキングに名を連ねるお金持ちだった。

沢木の自宅を案内する三軒家。富田は「これが、あんたの回答か?」というと、
三軒家はこちらのお部屋をご覧くださいと案内する。
そこは、豪華な室内とは打って変わって昭和初期の香りがする、
かまどのある土間付きキッチンだった。
それを見た富田はそのかまどをみて大感激。
金に糸目は付けないという富田に対し、三軒家は三億円を提示。
富田は即決し、沢木は負債を返済し立てなおせると屋代に感謝。
「素晴らしい部下をもって幸せね。あなたたちお似合いよ」と伝えた。

車が迎えに来た富田を見送り、屋代は恩人である沢木に恩返しができたと三軒家に感謝を伝える。
しかし三軒家は、私の仕事は家を売ることですといつものように言い、
颯爽と立ち去っていくのであった。

第四話終了。