第二話 ひきこもりの城、お探しします

前回、庭野は三軒家が入っていった豪邸が「 一家8人惨殺事件 」の起こった事故物件であることに驚き、ネットで検索している最中に声を掛けられたところからスタート。

怖くないんですか?という庭野の質問に、
三軒家は「あの物件は、月5万円です。ドアがたまに勝手に開いたりして怖いです。
でも、そんな私の心配をするより、あなたは家を売りなさい」といつも通りの反応を見せる。

そんななか、住み替えを希望する60代の女性( 城ヶ崎 )から電話があり、翌日家に伺うアポイントを取り付ける。

一方、三軒家は自身の顧客のもとへ。今回はマンションの部屋を2室売りたいと言う。
1階のエントランスには宅配ボックスがあり、エントランスに近い物件だから良いだろ~と売主はアピール。しかし、人の出入りや音がうるさいなど、嫌がるお客も多いので利点とは言えないと答える。さらに、玄関に少し手を加えた方が良いと提案する。
もう一室には息子の趣味だと言うボルダリングウォールが残されていた。
取り払った方がいいのかなぁと言う売主に対し、
「 前に住んでいた方の気配が残るのも中古物件の魅力です。このままでよろしいかと 」と答えた。

白洲は課長の屋代から1000枚の広告をポスティングに行くよう命じられる。
三軒家は白洲にその1枚を持ってこさせ、物件の魅力を伝えるように言うが答えられない。
布施から「 捨てちゃえば~ 」という助言もあり、一瞬は配るもののチラシをトイレのゴミ箱に捨て、サボりに行ってしまう。
翌日、捨てたことがバレている三軒家から物件を直接見に行くことと、5分以上プレゼンできるようにと指示される。
さらに、足立と内見の案内を行うことに。
しかし、足立の留守中内見に来た母娘に上手に説明できない。
危うくお客さんが帰ってしまうところに足立が登場し、母娘は好反応。
足立との差を見せつけられ、白洲は「会社、辞めます」と泣き出すのだった。

庭野はアポイントメントを取り付けた城ヶ崎の家へ。
息子も独立し、一軒家では階段が辛くなってきたのでこの家を売り、小さなマンションに住みたいという夫婦の希望を受け、家の中を拝見することにした庭野。
しかし、物置なので見ないで欲しいという部屋や、誰もいないはずの2階からトイレの流れる音がするなど不思議なことばかり。
さらに販売価格を5千万と見積もるも、購入するマンションは2000万円から2500万円にしてほしいと伝える。理由も言われず、不思議がる庭野に目を向ける三軒家。

再び、庭野に同行し三軒家は城ヶ崎の家に内見に向かう。
家を見た三軒家は、夫妻に「 本当に、2人暮らしなんですか? 」と訊ね、
火災報知機を鳴らし「 火事だ~! 」と騒ぎ出す。
すると、20年来ひきこもりになっているという息子・良樹が駆け降りてきた。
実は夫妻は息子のために、なるべく多くのお金を残してあげたいと希望しているのだった。
三軒家は「 息子さんが世間に出なくて済む、ひきこもりの城をお探しします 」と提案する。

城ヶ崎家を出た庭野は、ご両親は外に出したいと思っているのに
ひきこもりの城を探すなんておかしいと三軒家を非難。
しかし三軒家は、意見するなら家を売ってからにしなさいと反論する。

そして後日、三軒家はエントランスに宅配ボックスのあるマンションを2室とも提案。
1室は居室として。もう1室を息子さんのために購入し、家賃収入を得てはどうかと言う。
そのためのライフプランをまとめた企画書を息子に直接提示するため、段ボール越しで話をする。
その時「ご両親が亡くなった後、この家にひきこもり続けた場合、ひきこもり可能期間は9年。
これから先もひきこもり続けるには、ライフラインを整えるしかないのです」と言い、
よく考えてほしいと伝えた。

三軒家が良樹に渡した企画書タイトルは「 ひきこもり最強サバイバルプラン 」。
引きこもり生活を「 YOSHIKIのロングなひきこもり生活 」としてブログにアップしていた良樹は、「 YOSHIKIのひきこもり大家生活 」とタイトルを変え、新たに連載を開始。
3年後、ブログが人気となった良樹はブログを書籍化。
100万部を超すベストセラー作家となってテレビに取材を受けるまでになったのだった。

第二話終了。