第九話 険悪な嫁姑も丸く収めて二世帯住宅を売る!

テーコー不動産新宿営業所内。屋代課長の朝礼風景からスタート。

デスクで水を飲む白洲に声を掛ける三軒家。
「わかってますよ~。ポスティングですよね。これ飲んだら行きます~」と答える白洲に、
家を売らなければ意味がないと言う三軒家。
白洲は出がけに、GO!って言ってくださいと三軒家にお願いするも、三軒家はこれを無視する。
すると、じゃあ自分でやりますと自分で髪をなびかせ、GO!と掛け声でポスティングに出発した。

自分の家から泣きながら飛び出してきて以来、
急に仕事にやる気を見せる白洲を不思議がる屋代課長と布施。
何を言ったの?と三軒家に尋ねるも、
「忘れました。どうでもいいことは忘れるようにしています」とすげなく答える。

かつてサンドイッチマンをしていた新宿駅前で、
スマホを見ながら「今日は何を見ようかな~」と映画を検索する白洲。
実は仕事に前向きになったものの、サボり癖が完全に治っているわけではなかった。
そんな白洲に、週刊新代の記者という男性・今泉が近づいてきた。
デキる女を特集しようとしていて、三軒家万智に関して聞きたいという。
いつものカフェでお茶をごちそうになりながら、べらべらと話す白洲。
1億5000万円の家を3億円で販売した、
ミニマリストの男性と捨てられない女性をくっつけて売れ残っていた狭小住宅を売った、
自分の家を壊して更地にして販売した…などなど。

営業所に戻ってきた白洲。
映画の話をしていた足立と庭野の会話に「私、今日それ観てきました~」とポロリ。
それに慌てた白洲は、「チラシは捨ててないですよ。
週刊新代の記者さんが置いてくれるって言っていたので渡しました」と話す。
それを聞いた営業所内は唖然とした雰囲気。
屋代が詳しく白洲にどんな内容を記者に話したのか問い質し、
なおもいい人でしたよと状況判断のつかない白洲。
良い記事を書こうとするなら会社に取材申し込みするだろうと怒鳴りつける。
出版社に記事を書かないよう抗議してくるという屋代に対し、
聞いていた三軒家は「その必要はありません。本当のことです。
それでクビになるなら、違う会社で家を売るまでです」と話す。
それでも否定的な記事を出させるわけにはいかないと、
週刊新代の記者・今泉に会いに行く屋代。

出版社では、チラシはコピーの裏紙に使われ、道行く人に踏まれたりしていた。
そんな中、話をする屋代と今泉。
ふてぶてしい態度の今泉に屋代は「あなたは、三軒家万智の何を書こうとしているのですか。
三軒家は天才です。彼女の言動は少し変わっているかもしれないですが、
絶対に悪いことをすることはありません」と、
かつてのゴシップ記事の用に三軒家を扱わないで欲しいと抗議する。
すると今泉は「美人悪徳不動産屋として記事を書こうとしたのですが、
取材したら誰も彼女の悪口を言わないんですよ。これじゃ記事になりません」と言い、
逆に自分が所有している二世帯住居を売りたいと申し出る。
気を良くした屋代は満面の笑みで、後で三軒家から電話させますと出版社を後にした。

営業所に戻り、記事を止められたと報告する屋代。
さらに二世帯住宅を売ってほしいと仕事まで取ってきたことで、部下からの評価もアップ。
三軒家に今泉の担当になってほしいと伝える。
庭野は三軒家を心配するが、「誰であろうとお客はお客。私がその家売ってみせます」と断言する。

三軒家は行きつけの中華料理店でお昼を食べようとしていた。
物件のチラシを見ていると、従業員のナイジェリア人・ビクトルに声を掛けられる。
ビクトルは恋人と住む家を探してほしいと言う。
しかし三軒家は売買専門のため、賃貸部門を紹介すると答える。

一方、庭野は子連れの雨宮礼(MEGUMI)夫婦を担当し、家の内観していた。
礼は家を気に入った様子を見せたが、夫は「死んだおじいさんが、
南向きの8畳間は不吉って言われたんだよな~」と乗り気ではない。

足立は、年配の雨宮智代(鷲尾真知子)夫婦とその娘・雨宮波留(八木優子)を伴い、
物件の内観をしていた。智代は気に入った様子を見せるも、
夫は「南向きの8畳間は良くないと親父が言ってた」と、こちらも乗り気ではない。

足立と庭野は、いくつかの物件に連れて行ってもなかなか決定しないお客のことを話し始める。
庭野が足立に「南向きの8畳間が不吉って、聞いたことあります?」と相談し、
足立と庭野のお客が同じ雨宮姓で、親子だということが判明。
話を聞いていた三軒家はふたりに「親子なのに別々に家を探しているということは仲が悪い。
そのうえ、なかなか決めないと言うことは、何か他に理由がある、ということ」と伝え、
うなずく足立だった。

そんな中、ビクトルが雨宮波留を連れて三軒家を訪ねてくる。ふたりは恋人同士だと言う。
ビクトルは三軒家を餃子のお姉さんと呼び、ふたりで住む家を探してほしいと言う。
接客スペースに移動し、話を聞く三軒家は、ご両親に認めてもらい、
一緒に暮らす方がいいのでは?と提案。
しかし波留は、両親はビクトルを認めてくれないだろうと考え、
ビクトルと一緒にゆくゆくはナイジェリアに行くつもりだと伝える。
それだけ本気ならばと、「私の仕事は家を売ることです。
しかし、今回は特別に賃貸もやりましょう」と答えた。

庭野が担当する雨宮家に、三軒家も同行する。
やはり煮え切らない態度の夫に、三軒家は
「もしかして、ご両親との同居を考えているのではないですか?」と尋ねる。
すると礼はありえません!と拒否する姿勢を見せる。

営業所に戻った三軒家は、足立と庭野に雨宮夫妻の担当から外れるように伝える。
三軒家は、二世帯住宅を売ろうと考えていた。
足立は「雨宮さまは二世帯住宅を考えていないと思います」と伝え、手を引かないと反論。
屋代は三軒家に、どういった意図で手を引けと言っているのか説明しなさいと伝えるが、
面倒だと突っぱねる。庭野は分かりませんと答えた。

足立の担当している雨宮智代夫妻が営業所に訪れる。
物件の紹介がてら、智代の夫が誕生日なのでバースデーケーキでお祝いをするという。
聞きつけた三軒家は、庭野に雨宮礼夫妻も営業所に呼ぶように伝える、鉢合わせる。
三軒家は「雨宮家のこんなに仲がよろしいのならば、一緒にお暮らしになってはいかがでしょうか」と
再び提案する。しかし、嫁姑の反発は止まらない。
そんな中、さらにビクトルと波留がやってきた。
波留はみんなが一緒に集まる機会なんてないからと、ビクトルを紹介。
結婚して将来はナイジェリアに行くと宣言した。
慌てふためく雨宮家の一同。すると仲たがいをしていた智代と礼が手を組み、
波留の結婚をナシにしようと一緒に反対し説得を始める。

三軒家はビクトルと波留に古いアパートの賃貸物件を紹介。
ふたりは気に入り、住むことを決意する。
雨宮智代夫妻の家に戻り、荷物を持って出ていこうとする波留。
共に反対する智代と礼に対し、反対しても無駄と言い切る。
三軒家は庭野に、波留を連れ出させた。
そして「あなたたちは勝手です。波留さんに出て行って欲しくないと言っているが、
ほんとうは違います。雨宮家は、似た者同士の家族です。
愛する者同士を引き裂いてもムダです。考え方を変えてみてはいかがでしょうか」と、
両家を二世帯住宅に案内した。

一緒に住むことにまだ不満げな智代と礼に対し、この家なら生きていることは分かります。
近くて遠い。遠くて近い。雨宮家に最適な家と話し、
優柔不断だった智代の夫が購入を決断した。

一方、幸せそうに食卓を囲むビクトルと波留。ビクトルは家族がげんきにしているか尋ねるも、
波留はビクトルがいれば家族はもういいと伝える。
その場ではそれ以上の話をしなかったビクトルは、翌日三軒家を訪ねて営業所に訪れた。
しかし、悩みの相談は受けないと伝える三軒家。それを聞いていた屋代が相談に乗り、
とりあえず手紙を出すことになった。文面は屋代が考え、書くのはビクトルに…と作戦を立てるが、
うまく文章を考えられない屋代。
いつの間にか後ろからのぞき込んでいた三軒家は、これではダメです。
書くなら6文字!と伝える。

ビクトルと波留の手紙が、智代夫妻に届く。
なかには“なんでもけん”と書かれた紙が入っていた。
それは波留が小さいころ、両親に送っていた感謝のチケット。
遊びに来てください。餃子パーティをしましょうと返事が届いた。

あくる日、波留たちは両親たちの購入した二世帯住宅を訪れる。三軒家も同行。
家の中に入ると、智代夫妻と礼夫妻の家の間に壁があることに疑問を呈し、
ナイジェリアは7人の妻も15人の子供も一緒に暮らしているので壁を壊せと訴える。
しかし三軒家は「壁があり、いつも顔が見えないからこそ相手を思いやるのです。
わざわざ会いに行くから、愛着も生まれるのです。奥ゆかしく相手を思いやる。
それが日本の美徳です。あなたも日本の妻をもつのですから、
そのような文化を理解していただかなければ困ります」と叱咤。雨宮家を後にした。
礼夫妻も訪れ、一緒に餃子を作り、パーティでテーブルを囲む和やかな雰囲気が伝わる。

翌日、屋代や足立、庭野の行きつけであるBAR・ちちんぷいぷいの
ママが営業所に飛び込んできた。「屋代ちゃん助けて。私の店が!」

第9話終了。