第六話 事故物件に愛人用マンション!?

三軒家万智が赴任してから新宿営業所のトップの座を奪われ、
人知れず苛立ちを感じていた足立聡。
そんな時、足立が担当していたお客が三軒家から物件を購入したのを知り
「そんなにまでしてトップが欲しいんですか!」と遂に怒りをぶつける。
しかし三軒家は「三か月も放っておいてなんだ。あのお客は私の撒いたチラシに食いついた。
それだけだ」と抗議を一蹴する。
そんな中、足立に新規のお客が訪ねてきた。
実は客を装ったヘッドハンターで、保険会社へのヘッドハンティングの話を持ち掛けられる。
心が揺れる足立。

また、足立が3年前に家を売ったという老舗和菓子店の社長・宮澤和之(東根作寿英)が訪ねてきた。
奥さんと小さなお嬢さんに囲まれ、幸せいっぱいの家族の姿は
当時の足立に家を売ることが幸せを売ることだと思わせ、
仕事に対するモチベーションもアップした思い入れのあるお客だった。
しかし、宮澤は会社と自宅の間で予算3000万円までのマンションを探してくれと言う。
なんとそこに、愛人の礼央奈(小野ゆり子)を住まわせるつもりなのだ。
足立は割り切れない思いを抱き、思い悩む。

一方、営業所内では屋代が本社の特命物件を持ってきた。
超豪華な一戸建て住宅なのに販売価格は1000万円だと破格。
その理由は、心理的瑕疵のある物件、
つまり事故物件と呼ばれ過去に殺人事件が起こった家だった。
三軒家は「私が売ります!」と宣言し、嫌がる白洲を連れて現地販売を行うことに。
三軒家は見学に夫婦連れの客になぜこんなに安いのか理由を聞かれ
「過去に殺人事件が起きました。不動産屋はお客様の質問に答える義務があります。
詳細をご希望ですか?」と尋ね、事件の内容を事細かに説明。
最初のお客は逃げるように去っていった。
そしてそのまま、白洲と事故物件に宿泊すると宣言。
なんとか逃げようとする白洲だったが、
三軒家は先回りして課内の宅間に宿泊用の寝袋や食料などを持ってこさせる。
嵐の中、寝袋に包まり泊まるふたり。
事故物件なんて住む人いませんよ~と嘆く白洲に対し、
三軒家は「住む人はいる。私」と言い、怖くないかとの質問には、
勝手にドアが開いたり閉じたりする。でも家に罪はないと伝える。
怖さを紛らわすため、ガールズトークを始める白洲。
足立と付き合ってる(勘違い?妄想?)ことを話し、
さらに庭野が三軒家に気があると伝える。

庭野はすでに同じ物件を3回も内見している母娘を接客。
今日こそ買っていただけますねと尋ねるも、
隣家の庭の木がはみ出してきていることに不満を漏らす。
お隣さんが普通の人なら家を買ってもいいわと言われ、庭野は隣人の調査を始める。
物陰から隣人が出てくるのをこっそり見ていると、
なんと女性用の服を着た中年男性が出てきて、植木に話しかけている姿を目撃。
普通の人じゃない…と驚き途方に暮れる。

足立は宮澤と礼央奈を同行しマンションの内見に訪れていたが、やはり気が進まない。
仕事で宮澤がいなくなると、礼央奈から会社と自宅の間にマンションがあると
彼にとって都合のいい女になってしまう。
どうせならずっと離れた場所が良いと伝えられる。
悶々とした気分の足立は、ヘッドハンティングされた保険会社を訪れる。
「初年度で年収1000万円は保証します。足立倶楽部や足立タウンなど、
今までの人脈をお持ちになってぜひ入社を」と言われ、また思い悩むのだった。
足立は、BARちちんぷいぷいのママ・珠城に
愛人のマンションを買おうとしている宮澤について愚痴る。
珠城は愛に正しいかなんてない。あるのは出会った順番の違いだけと言う。

翌朝、三軒家と白洲の物件にオペ室で働く看護士の女性が訪れる。
事件の詳細を同じように聞きながら、オペ室で死ぬ人もいるし、
地縛霊も幽霊も気にならない。こんな良い物件が1000万円なんてない!と購入を決める。
実は、事故物件を売るために近所の病院や葬儀場にチラシを配っていたという。

すると今度は、会社に宮澤の妻・昌代(田中美奈子)が訪れた。
先日の宮澤と礼央奈の内見時、こっそり後をつけていたのだという。「
あなた、宮澤様の幸福を祈っていますと言っていますよね。
それなのに、主人の愛人の家を探すというのはどうなの?あのオンナは誰?
主人の愛人でしょう?主人も許せないけど、あなたも許せない」と捲し立て、
家庭が壊れたのは足立のせいだと激怒する。
何も言えない足立に、三軒家が横から口を出す。
「それは違います。私たちは家を売るのが仕事です」と断言。
宮澤一家の内情と仕事は全く別と話した。
その後すぐに宮澤に電話をする足立。
宮澤は「礼央奈とは別れる。マンションは手切れ金として買ってやる。
予算は3000万円」と電話を切る。

会社で一人落ち込む足立を、庭野はのみに誘う。
前に登場した、三軒家行きつけの餃子屋だった。
三軒家がいれば、ガツンと言ってもらえるかもしれないと思ったからだ。
しかし、三軒家は見当たらない。
三軒家に何を相談しても家を売りなさいしか言われないという足立に対し、
庭野は三軒家が足立を助けようとしたんじゃないかと伝える。
その後、実はトイレに行っていて餃子屋を帰ろうとしていた三軒家に対し、
庭野はもう一皿三軒家のために餃子を注文。すると三軒家は足立に対し、
家を売って家族を幸せにしたとうぬぼれまくり、
愛人にマンションを売ろうとして不幸にしたとウジウジと悩む。
庭野に対しては、普通とは何か?と問い、普通じゃない人の隣には住めないのか?
だから家を売れないんだ!と、ふたりを一喝した。

そして翌日、礼央奈と会う足立。
手切れ金なんていらないと言っていた礼央奈に、
宮澤からマンションをもらった方がいい。綺麗事やプライドなんかどうでもいいと説得。
庭野も、物件の隣人を訪れ、中年男性は女装をしているのではなく、
亡くなった奥さんの形見として着ていたことを明かされ、
物件購入を考えていた母娘に説明し、販売が決まった。
足立は、不動産屋として仕事を続けることを選択しヘッドハントの話を断る。
その帰り道、屋代が取り壊されている家の前で手を合わせている姿を発見。
実はその家は、昔屋代が販売したがローンが払えず一家離散し、
建て直されることになったことを聞く。
ふたりはそのまま、いつものBARちちんぷいぷいへ。

三軒家の「あなたたちの仕事は何だ?家を売ることだ!」と
餃子屋で話されたことに衝撃を覚えたと話す足立。
そんなの、俺だって言えるよ~と拗ねる屋代だった。
一方会社では、帰り際の庭野と白洲が話をしていた。
白洲は事故物件に泊まった時、庭野が三軒家を好きだと伝えたという。
困惑する庭野…。

第六話終了。